2013年12月22日

江ノ島シーキャンドルライトアップ 掃海艇「えのしま」一般公開

平成25年12月22日(日)、江ノ島湘南港で行われた掃海艇「えのしま」一般公開に行ってきました。

毎年行われているこの一般公開。ここ数年一般にも知られるようになってきたので、見学される方の数も増えてきていますが、横須賀などの公開と比べるとまだまだ人出も少なく、お昼ごろに行っても十分に見学出来ます。

という訳で、今年も横須賀を経由して1200過ぎに湘南港着。


丁度午前の公開が終わったところで、「えのしま」の周りも人はまばら。
とりあえずやることもないので列に並び、スマホをいじりながら時間を潰すことに。


途中、藤沢募集案内所の力の入れ方をツイートしたり、船橋横に置かれた雪だるまを一生懸命乗組員さんが直しているのとかをみていると、1300に午後の一般公開開始。早速「えのしま」に乗り込みます。

前部甲板にいたのは赤い服を着たサンタクロースとなぜか腕を組んでるトナカイさん。
サンタクロースは良い子たちにお菓子をプレゼントしてくれます。


でも、私は悪い大人なのでプレゼントを貰えず。
ショボーンとしながら順路を先へ。


水中処分員の装備一式。
最近導入された水中無線について尋ねたところ、まだ「えのしま」には導入されておらず、「そろそろ研修を」という話が来ているとのこと。


「えのしま」の後甲板に置かれているのが前級の「ひらしま」型より搭載されている水中航走式機雷処理具 S-10・1型。
ソナーで探知した機雷らしき目標に向かいこのS-10を投入。S-10のTVカメラと探知機で機雷を確認し、機雷の場合は搭載した爆雷で処分します。

「えのしま」に搭載されているS-10の愛称は「テンちゃん」。


こんな感じで眼が付いています^^

ひと世代前のPAP-104が電池を交換するために艇体を開けるため、格納庫に収められているのに対し、これは基本露天係止。
FRPで出来た外装はすぐ色褪せてくるので、細かいメンテが必要になります。

ズラリと並んだ処分用爆雷庫から爆雷を下ろし、



レールの上の台車に載せて、S-10の腹部に取り付けます。


こちらが処分用爆雷。こちらにも目が付いてて可愛いですねw
ちなみに1個120kgあるそうです。

もちろん従来型の掃海具も搭載されています。


音響掃海具の曳航用ケーブル。ケーブルについてる緑色のビラビラは、ノイズを低減する防音材。


末尾に設けられているケーブルの繰り出し部分。
あちこちにあるローラーにケーブルを通し、その先にフロートや掃海具を取り付け曳航します。
ケーブルを通すのは人力なので、この季節の揚収作業は蟹工船みたいな様相になるのだとか(汗


「えのしま」の食堂。アイスクリームを売ってたのでパクパク。


自衛艦の中で食べるアイスクリームは美味しいですね^^


アイスを売っていたところに冷蔵庫があり、なにやら日付が書かれていたので聞いてみると、毎日の食事を保存しているのだとか。食中毒が起こった際にその原因を探るため、一定以上の給食を出す食堂に義務付けられているものだそうです。

艦橋を通って再び外へ。
以前、「えのしま」の造船官にFRP船の修繕について尋ねた際に、FRAMの様なことは考えてないと聞いていたのですが、通常の修繕については予め船体を切断する場所が決められていて、そこを切断して内部の機器を交換できるようになってるのだとか。


但し修繕できるのはジャパンマリンユナイテッドだけなので、そこがちょっと気になりますね。

去年に引き続き「えのしま」だったので、実はあまりやる気が無かったのですが、顔なじみの乗組員さんに居住区をちょこっと見せてもらったり、色々と見応えのある一般公開でした。

そして最後に電灯艦飾。



クリスマスモードの電灯艦飾はここでしか見れません。
やっぱり綺麗ですね。寒かったけど(苦笑)。

「えのしま」と第41掃海隊司令部のみなさん、ありがとうございました。

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