2013年10月29日(火)。
防衛省横のグランドヒル市ヶ谷にて行われている防衛技術シンポジウム2013に行ってきました。
防衛技術シンポジウムとは防衛省技術研究本部が年に一度、その研究成果を一般に向けて発表する展示会みたいなもので、展示物の前に説明員が配置され、色々なことに答えてくれます。
今日の一番の目的は初公開が噂されていたRWS(Remote Weapon System)。
LAVやWAPCに搭載され、車内から操作することで乗員の生残性を高めるものです。
ただ話を聞いてみると、普通科の火力支援用ではなく国際貢献活動の際に用いることを想定されているそうで、配備数も極めて限られたものとなり結構なお値段になりそうなのだとか。
こちらがコントロール部分。上の液晶部分にカメラで捉えられた映像が表示されます。
照準を合わせて自動追尾ボタンを押すと、後は勝手に追尾するモードも搭載されています。
コントロール部分は砲架部分と有線で接続されており、実験では車外に出して500m程度離れた場所から射撃を行ったとか。
ただいかにもインターフェースが古臭いのと、あと車内に搭載した際に大きいので、タブレットPCのような形にならないんでしょうかとは話しておきました。
その横で展示されていたのが120mm迫撃砲RT用のレーザー誘導砲弾の誘導部。
現在誘導部と砲弾を別個に試験している状態で、まだ組み合わせるところまでは行っていないとか。
LJADMのレーザー誘導装置の導入が予算計上されていますが、そこら辺とのインテグレーションなどもまだ全然考慮する段階ではないそうで、一緒に話を聞いていた元自の方も「このままだと輸入されちゃうよ」と言われてました。
こちらは輸送機や大型ヘリコプターに搭載される光波防御システム。
光波誘導ミサイルに追尾された際に、ミサイル警戒装置より相手の位置情報を取得し、妨害光を照射することでシーカーを焼き付かせる装置です。
C-1FTBに搭載されて試験してたそうですが、外板剥がしてフレームに取り付けたけど飛行特性も変わらず問題なかったよハハハだそーで。
ATD-Xの1/5飛行実験モデル。
作ったのはとあるラジコンメーカーさんなんだとか。
ラジコン用のジェットエンジンを搭載しており、舵面に故障が発生した際にそれを検知し、自律的に他の正常な舵面を用いて安定した飛行を継続する実験に用いられていたそうです。
むらさめ型などに搭載されているOQS-5ソナーの送受波器部分。
水上艦用の艦首ソナーの技術は現在頭打ちになってるそうで、曳航式ソナーの方に注目が集まっているのだとか。
他にも色々なブースで話し込んでいたので、結局講演の方は全く聞けずじまい。
でも興味深い話を聞けたので楽しかったです。
来年も出来れば行きたいですね。
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