2014年11月24日

平成26年度岐阜基地航空祭

平成26年11月23日、岐阜基地航空祭に行ってきました。

本当は来週築城に行くので今回はパスするつもりだったのですが、本業で色々と煮詰まっていたので半ば衝動的に夜行バスを予約。結局、去年と同じ時間に新北門に到着。
今年はブルーが来ないので人減ってるかなと思ったのですが、並んでいる人は去年より心なしか多い感じ。
0750に開門し、手荷物検査を受けてエプロン地区に入ります。


今年は脚立も折り畳み椅子も持ち込み禁止だったのに、誰も注意書きを読んでないのか持ち込んでる人多数。
しかも基地側も注意しない困った対応。
こういうのはやるならやる、やらないならやらないと毅然と対応しないとダメなんですけどね。
昨年に比べ南地区の大幅拡大や混雑緩和のための施策が色々取られていたのは素晴らしかったのですが、この点だけは画竜点睛を欠いた気がします。

とりあえずエプロン地区をグルっと回って地上展示機を撮影。


あれー、XC-2の場所が怪しいですよ。
トーイングカーも付いてるし、消火器も置いてあってエンジン回す気マンマンじゃないですか?
プログラムも間に妙に空いてる時間もあるし。これってもしかして???

とか思いながらいつも技本が展示している格納庫に目をやると、あれってもしかしてXASM-3?


をー、XASM-3のダミー飛翔体A型ですよ。もちろん本邦初公開。
ここと隣の格納庫の飛行開発実験団は毎年何か隠し球を出してきますが、今年は技本が大物を繰り出してきました。


飛行開発実験団の格納庫には毎回お馴染みフル装備状態のF-2が。
今年はF-2A(#501)、翼端にはAAM-5搭載用に改修されたランチャーが付いています。
AAM-5搭載試験は順調に進んでいるようですが、改修箇所はランチャーと火器管制装置のプログラム改修程度で済むそうです。


とまあ、北地区で見るものは見たので、天候偵察兼機動飛行のため離陸する機体を撮影しながら南地区へ移動。
撮影特別エリアが出来たと言うので行ってみると、脚立、三脚NGなのにバンバン立ってる無法地帯。あーあ。
そんな状態だったのでその場を離れ、近くで空いてるとこを見つけて移動し、1回目の機動飛行を撮影。




近い近い。
逆光に悩まされる岐阜基地航空祭ですが、これは嬉しいところ。
これでもう少し広ければ。。。



1輸空の空中給油デモと機動飛行もいい感じで終了。
ここから1時間以上プログラムが空いているので周りの人が続々と撤収する中、絶対ここでXC-2の試験飛行入れると思っていたのでひたすら遠くのエプロン地区を凝視していると、



来ましたXC-2。
チェイサーのT-4も離陸し、さあこれから。。。と思ったら、まさかの任務中止orz
結局滑走路を反対側まで滑走し、そのままエプロン地区に戻ってしまいました。

まあ試作機の試験飛行ですし仕方ないですね。
来年また期待します。

午後の異機種大編隊飛行は帰りの電車のことも考えて北側から撮ることに。





うーん、でもやっぱり飛んでる機体を撮るには南地区の方がいいですね。

ただ、もう一つ↓が撮りたかったので、こちらは狙い通りに撮れて大満足。





全機が着陸後、帰投する機体は見ずに蘇原駅へと移動し、今年はスムーズに帰宅の途についたのでした。

2014年11月12日

防衛技術シンポジウム2014

平成26年11月13日(火)、グランドヒル市ヶ谷にて行われた防衛技術シンポジウム2014に行ってきました。

昼から休みを取り市ヶ谷へ移動。
丁度お昼時のためどこのお店も一杯。仕方がないので昼食を食べることなく会場入りしたところ、3時間半ほど飲まず食わずで喋り続けるハメに(苦笑)。


今年のシンポジウムは昨年のRWSの様な試作品の目玉商品がなく、今ひとつな感じがありましたが、それでも防衛装備品開発の担当者と直接話すことが出来る貴重な機会なので、あれこれと面白い話を聞くことが出来ました。

その中から幾つか。


一時注目されていた手投げ式偵察ロボット。
小型化を進めれば進めるほど踏破性が悪くなることが分かったため、こちらの方面での開発を継続して行うことはなさそうな模様。
実際にカーペットの上で動かしていましたが、明らかに動きが悪かったです。

偵察ロボットとしては昆虫型とかの方が有望みたいですね。


爆発物対処用ロボットI型。
こちらは実際の装備品として制式化され配備が始まっています。


I型とII型が同時に採用されてるのですが、同じようなものを同時に2種類採用されたのには何やら理由があるようで。
ただ、残念ながら部内の人間ではないので教えてもらえませんでした。

ちなみにこちらは現在CBRN対応として、主回路に放射線防護を施したものが開発中です。


昨年注目を浴びていた水中グライダー。
中央右のピストンで浮き沈みすることにより前進するというもの。
機能的に最適な形にしてしまったため、母船からの進水や揚収が非常に難しく苦労されたそうです。
実証実験は終了したので、今後どうするかは未定。


軽量戦闘車両システムのインホイールモーター。
今のところこれ一台のみで、実験の結果、今のところは所定の性能は確保されているとか。


個人的にずーっと気になっていた中距離多目的誘導弾。
Wikiやモノの本では発射器単体で運用可能な様に書かれていますが、やはり指揮統制装置は別途必要なのだとか。
指揮統制装置と発射器は1対多。ただ、指揮統制装置1基に対しどれだけ発射器がぶら下がれるかは不明。
野外通信システムを介して上位システムとも連接可能。
普通科の評判もよろしいようです。


12式地対艦誘導弾は今後もフォローアップが続くそう。
開発の際には陸海の担当が同じ部屋の中で共同で作業をしていたそうで、相互の垣根を超えた貴重な経験になったのだとか。


将来戦闘機に向けた航空機システム技術の研究。
将来戦闘機の開発が決まった段階ですぐに開発に移行できるように、各々の技術研究を続けている段階です。

パネルに挙げられている5つの技術の中で説明を担当されていた技官が個人的に一番難しいと思っているのは「軽量化機体構造の研究」なんだそうで。
既にCFRPなどの新素材が実用化され十分に軽量化されている状態で、更に一層の軽量化を目指すのが技術的ハードルが高いとおっしゃられていました。

ちなみに戦闘機用統合火器管制技術の研究は当初のUAVとかAWACSなどとのデータリンクから編隊内でのデータリンクに変わっている様で、編隊内でセンサ情報を共有し、一定のアルゴリズムをもって最適な任務を所属する各機体に割り振る形になるようです。

当初は全部自動にして、探知した目標に対し最適な位置にいる機体から自動でミサイルを発射したらとかいうアイデアもあったそうですが、パイロット側が嫌がったとのことで、あくまでもアシストにとどまるとのこと。

プロトタイプは完成するとF-2で試験する予定だそうです。

まあ他にもあれやこれやと話を聞いたのですが、とりあえず目ぼしい物はこんな感じですかね。
でも面白かったのでまた来年も行こうと思います。


2014年11月3日

入間航空祭2014

平成26年11月3日(月・祝)、毎年恒例入間航空祭に行ってきました。
元々入間航空祭は朝早くからではなく、開門時刻に合わせて稲荷山公園駅に到着するようにしているのですが、稲荷山公園駅を降りて基地内に直接入れる特別改札口に並んだ段階で人が多すぎてゲンナリ。

こりゃあかんとTwitterを見ると、稲荷山門がガラガラだということでそちらに転進し、なんとか0910過ぎに入場。


エプロン地区に行くと既にブルーインパルスのサイン会が始まっており、なんとかキーパーさんから今年のツアーパンフレットを入手成功。


とりあえず地上展示機を撮影しながら端の方に行くと、去年までは招待者エリアだった部分が開放されており、そちらには余裕があったのでここを拠点にすることとします。


ここからだと今までよく見えなかった第2輸送航空隊の列線の様子が見えます。



なんで後はC-1狙い。
後継となるXC-2輸送機はまだ制式化されませんが、その間にもC-1はどんどん減耗して数を減らしています。




シルバーインパルスな皆さんの着陸や、入間ヘリコプター空輸隊、百里救難隊の展示を見た後、C-1の飛行展示。





今年はキレのある素晴らしい飛行展示だったと思います。

ブルーまで頑張っても良かったのですが、さすがに昨日田浦をウロウロして疲れていたのと、もう一つ別に見たいものがあったのでこの時点でエプロン地区を離脱。



南地区でこの子を撮影し、ブルーの飛行展示を見た後、入間市駅へ移動。
余裕で座れて池袋駅まで戻ったのでした。




2014年11月2日

田浦 秋の見学会

2014年11月2日(日)、横須賀市の田浦地区運営協議会主催で行われた田浦 秋の見学会に行ってきました。

0928に田浦駅に到着し、駅北口で案内図を貰いまず第二術科学校へ。旧正門前に着いた時には既に30名ほどが列を作っていました。
1000開門。
海上自衛隊創設史料室や海軍機関術参考史料室なども見学できるのですが、ここは何度も来たことがあるのでパスをして先に急ぎます。


今日の目的地はここ。
いつも第51掃海隊が使用している艦船補給処の桟橋で、掃海艦「はちじょう」の一般公開が行われるのです。


という訳で早速乗艦。
「はちじょう」は浦安の体験航海のときにお世話になったので、丁度3年ぶりの乗艦になります。


後甲板にはこの「やえやま」型掃海艦しか装備していない89式係維掃海具S-8と、71式音響掃海具S-2改1、85式磁気掃海具S-6が装備されています。


また機雷処分具S-7・2型も搭載。
深深度掃討に対応したS-7の発展型で、手のようなマニピュレータの横に係維索切断用のカッターが備えられています。


こちらが処分用の爆雷。もちろん模擬弾。


クレーンとレールで運ばれ、S-7・2型の腹部に装備が可能です。


「やえやま」型も新しい艦だと思っていたのですが、もう就役から20年以上経ち、現在25MSOとして後継の690t型掃海艦が建造中です。
1000t以上は艦、それ以下は艇と呼んでいた気がするのですが、FRP化して軽量化されただけで、大きさはほぼ「やえやま」型と変わらないので掃海艦にしたんでしょうかね?


こちらは前甲板にあるAN/SQQ-32機雷探知機の巻上機。


久しぶりの掃海艦艇公開だったので思わず3周ほどしてしまいました。
でもせっかく「はちじょう」を見学したのに、レムス600の話を聞かなかったのは失敗。
予習は大事ですね。むむ。


隣の海上保安庁桟橋では巡視艇「ゆうづき」も一般公開されていました。
「ゆうづき」はこの日の朝任務から帰投しそのまま一般公開に入ったそうで、乗組員の皆さんの顔に疲れが見えたのがちょっと(汗)。


こちらは今年の4月に配備されたばかりの最新鋭艇で、最新の装備や任務について色々とお伺いすることが出来ました。


ぐるぐる回っていると「はちじょう」の隣にいた「つしま」が出航。



よくよく見ると桟橋にはどこかで見たような模擬機雷が^^


最後に田浦駅の隣にある七釜トンネルの坑口を見学。
昔はここから新井掘割の横にある米軍の送油所に向けて専用線が伸びており、そこから田浦駅を通って横田基地などにタンク列車が走っていたのですが、専用線は撤去され日本側に返還されたそうで、この度の見学会となった次第です。


本当は向こうまで歩いて通り抜けたいところですが、このトンネルはJR貨物の所有なんだそうで、安全管理の点から入り口までの見学となったとのこと。
勿体無いですが、JR貨物も正直使い道ないですし、難しいところですね。

でも、今回が初の試みということで、色々な場所が見学できて非常に興味深かったです。
来年も是非開催をお願いします。