新町駐屯地創設63年記念行事(予行)
2014年4月5日(土)、新町駐屯地創設63年記念行事の予行を見学してきました。新町駐屯地は例年、新町さくらまつりと同時に開催され、土曜日の予行、日曜日の本番共に一般に公開されます。
以前より行ってみたいと思っていたのですが、年度初めで色々忙しい時期なので行くことが出来ず、今回初めての参加になります。
都内から高崎線に揺られて1時間半ほどで新町駅へ。
そこから歩いて10分ちょっとで新町駐屯地着。
都内はすでに葉桜になり始めていましたが、少し北のここでは今がちょうどソメイヨシノが満開です。
手荷物検査を受けて中に入り、まずは観覧席の前に陣地を確保。
と言っても、0900前のこの時点では確保する必要もないくらいで、昨今の自衛隊イベントの混雑ぶりが嘘のようなガラガラぶりです。
式典会場となるグラウンドの周りをぐるっと一周し、地元の名産品みたいな芋コロッケと鳥もちを食べ、桜を撮っていると観閲部隊入場開始。
この新町駐屯地には、第12旅団隷下の第12後方支援隊、第12施設隊、第12対戦車中隊他の部隊が駐屯しています。
9mm機関けん銃を装備しているのが第12旅団の特徴 |
式辞なども読み上げられないので基本さくさく進みます。
ダミー第12後方支援隊長 |
と言っても、後方支援部隊メインなので、派手な行進ではありませんが。
でも79式対舟艇対戦車誘導弾は後継装備の導入に伴いどんどん数を減らしているので、まとまった形で見る機会はあまりありません。
そして式典終了後、30分ほど時間を置いてから装備品展示と訓練展示が開始。
装備品展示とはなんじゃいなと思っていたのですが、訓練展示の前に観閲行進に参加しなかった装備を観閲台前で紹介するというもの(なのかな?)。
紹介されたのはOH-6とUH-60JA、87式偵察警戒車に高機動車。
これらの装備を加え、いよいよ訓練展示開始です。
訓練展示は普通科を中心とした部隊による陣地攻略というオーソドックスなもの。
まずOH-6が敵陣地上空を偵察。
続いて偵察警戒車と偵察バイクにより編制された偵察隊が敵陣地を威力偵察し、その陣容を把握。
第12飛行隊のUH-60JAによりレンジャー隊員が後方へ潜入。
軽装甲機動車と高機動車で編制された普通科部隊が投入され、陣地攻略を開始します。
他の駐屯地祭だと96式装輪装甲車とか軽装甲機動車複数とかの場面ですが、今回はそれぞれ1両づつ。
でもこれが大多数の普通科連隊の実情なんですよね。
という訳で下車戦闘に移った途端、隊員が一人被弾。
応急手当を受けながら、後送の準備が行われます。
1トン半救急車が支援に駆けつけ、被弾した隊員を後送……するんですが、装甲ないし穴だらけになってそうな気がするよーなしないよーな。
そうこうしている内に、敵の砲撃を受けて今度は高機動車が被弾。走行不能に。
こちらも中レッカ車が投入され、後送されていきます。もちろん装甲なんかないので(以下略
こんな状態だと被害が増えるばかりなので、中隊長は敵陣地前の鉄条網を爆破により啓開し、一気に占拠することを決心します。
そこで用意されたのが、バンガロール爆薬筒を担いだ爆弾三勇士。
UH-60Jのドアガン攻撃で敵陣地を制圧している間に近づき、爆薬筒を設置するのです。
敵陣前に爆薬筒を設置し、
見事これを爆破!
これを機とした普通科部隊は突撃を敢行し、敵陣地を無事占領したのでした。
訓練展示終了後、ヘリが着陸したりなんやらで30分ほどしてから装備品展示が開始。
でもまだ銃火器類はさわらないで下さい状態。
陸幕長も変わったことだし、いい加減通達撤回して欲しいんですがダメなんですかね。
本物に手を触れることで得ることも色々あると思うのですが。。。
装備品展示をざっと観て撤収。
一路都内へと進路をとったのでした。
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