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防衛省技術研究本部陸上装備研究所一般開放

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2013年4月13日。
淵野辺にある陸上装備研究所の一般開放に行って来ました。

昨年地元の人向けに一般開放していたという話を聞いて今年もあるんじゃないかと網を張っていたのですが、技本のサイトで告知が出たのが4月に入ってから。
それも内容は来てからのお楽しみということだったので、0940に現地について見るとなんと待っていたのは一人だけ。中で一般開放の準備をしてるのが見えなければ、日付を間違えたんじゃないかと疑いたくなる状態。
しばらくすると少しづつ人も増えてきたのですが、それでも0958に開門した時点で20人もいなかったんじゃないでしょうか?



中に入ると広場の真ん中にNBC偵察車や92式舟橋などの装備品が展示され、その回りにパネル展示とか防弾チョッキ2型とか相模原市の消防車とかが並んでいます。

この人出だから混むことないだろうと思い、まずパネル展示を見学。
その後防弾チョッキを着せて貰ったりテントを見せてもらったりして、NBC偵察車の元へ。
NBC偵察車自体は大宮や習志野で見ているのでまいっかーと思ってたのですが、よく見ると試料採取装置のハッチが開かれていて、中の手袋とかが見えるじゃないですか。



をー、これが見たかったんですよね。
色々な記事とかで化学防護車が装備していたマニュピレータは使い勝手が悪かったため、NBC偵察車では手袋になった云々と書かれていたのですが、実際にどうなっているのか分からなかったので気になってたのです。
化学教導隊の隊員がいたので、運用手順なども色々質問。
まさかあんなピタゴラメカになってるとは思っても見ませんでした。

大宮の訓練展示で今年はNBC出るんじゃないかと言う話なので、なんとか都合をつけて観に行ければと思います。

広場を一通り見学した後、奥にある実験施設を見学。
この日公開されていたのは動力性能試験装置と車両振動試験装置、そしてこのシャーシーダイナモメータ。
前の二つは写真撮影禁止。見た感じ大した装置じゃないと思うのですが、多分見る人が見たら試験している車両の性能が特定されてしまうんでしょうね。

で、唯一撮影してよかったこのシャーシーダイナモメータ。
何するものかというと、この上に実車を載せて傾け、重心点の変動を測定するもの。
まあぶっちゃけた話、どこまで坂道で耐えられるかを調べる装置です。



重さ60トンまで行けるそうなので、90式とかもこの上に載せて測定したのだとか。
軍艦とかでは燃料や水、弾薬などの積載量によって復原特性が大きく変わるのは知ってましたが、陸上車両でも大きく変わるそうです。
そのため、燃料や弾薬を積載した戦闘状態と空荷の状態など何パターンにも分けて測定を繰り返すのだとか。
人間も単なるバラストではなく、ちゃんとしたダミー人形を載せるそうですよ。

そして一番奥の格納庫にあったのが、10式戦車の試作4号車。



試作1号車は広報センター、2号車が武器学校、3号車は富士駐屯地でそれぞれ展示され、4号車がここに保管されています。
でもそうなるとWikipediaにあった11式装軌車回収車に改造されたってのは間違いってことに。。。真相はどうなんでしょうかね?誰か教えてください。

そして再び広場に戻り、地雷探知の訓練展示を見学。



ワイヤー式のトラップがないかを目で確認して、手を伸ばして手の甲で突起物がないかを探し、次に地雷探知機で確認して、更に探針棒で探してようやく前進。
これを延々と何時間も繰り返すのですから大変です。
しかも本物の地雷だったら失敗したら命ないですからね。その緊張感たらかくやです。

最後に資料室でIED対処システム構成要素の研究について話を聞いて辞去。

近所の人と爺さんと一部の好き者しかないのんびりした一般開放でしたが、非常に興味深いものがありました。
また次回も行ってみたいです。

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