防衛技術シンポジウム2012
2012年11月13日(火)。
以前より興味はあったのですが、今ひとつハードルが高くて二の足を踏んでいた防衛技術シンポジウムに行って来ました。
会場は防衛省御用達のグランドヒル市ヶ谷。実際に中に入るのは初めてです。
もっと人が少ないと思ってたのですが行ってみたら盛況で、オーラルセッションは満席で立ち見も溢れてる状態。
なのでオーラルセッションを見るのは諦め、60周年記念コーナーをざっと見た後、隣で行われているポスターセッションを見学。
最初に話を聞いたのは、先日久里浜港で見学した掃海艇「えのしま」について。
「えのしま」は海上自衛隊初のFRP製掃海艇のため、船体各所に2000箇所程度センサーを設置し、公試の際に各所に掛かる応力を計測していたのですが、それと事前にシミュレーションした結果との比較が主な内容でした。
次に聞いたのが軽量戦闘車両システムについて。
軽量戦闘車両システムはインホイールモーターを用いたハイブリッド方式の装甲車で、間接射撃も可能な砲塔を装備した火砲型と、人員輸送を目的とした防護型の2タイプがコンセプトモデルとして研究されています。
インホイールモーターのお陰で車内容積に余裕ができるので、IED対策用のV字底に出来たりいいとこだらけみたいなのですが、今課題になってるのがモーターの発する熱。
今まで作られてきたインホイールモーターの車両は基本水冷式なのですが、今回はトルクと馬力が必要なため冷却が追いつかず、今のところ油冷を検討しているのだとか。
でも油冷にすると配管を設ける必要があって、インホイールモーターのメリットが半減するので痛し痒しの様です。
ポスターセッションの次に向かったのが、火砲、航空機、艦艇などの展示分野。
中に入ると中央に07式アスロックのモデルがどどーん。
奥にはSM-3 Block IIAのキネティック弾頭試作品。
ただ、中々ここら辺になると不勉強なことも多く、質問するのが一苦労。
誘導砲弾のところで幾つか質問できた位で、混んできたので退散。
隣の部屋では電子通信関連と、先進個人装備システムなどが展示されていたので、こちらであれこれ質問。
数年前に「防衛省ガンダムを開発」で有名になった先進個人装備システムですが、その後毎年改良を重ね、現在はACIES III。
東富士演習場などでバトラーと組み合わせて小隊レベルでの試験も行い、評判は上々だとか。
研究は本年度までとなっていますが、もう一回バージョンアップしたACIES IVを制作する予定だそうです。
先進個人装備システムと言うとどうしてもHMDや端末、小銃などに興味が行くのですが、先進個人装備システムはそれだけでなくこの写真で装備されている手袋以外のありとあらゆるものが範囲だそうで、特に説明されていた方が拘っていたのはインナーと靴でした。
その隣で展示されていたのが、各種ロボット。
その中でも手投げ式ロボットが目立ちます。。
タッチパネル式のリモコンで操作可能。しかし感圧式タッチパネル多いですね。
屋外では陸上無人機が展示されていました。
ジムニーを改造したこの車両。車内にドライバーの視点としてのカメラと、上部の左右に傾きを測定するためのステレオ式カメラ、中央に赤外線、そしてその左に可視光線と赤外線の双方にピークを持つカメラ(植生を見るため)、前後にレーザーセンサーを装備しています。
センサーが色いろあるため、トランク部分は処理装置で一杯。
完全自律型というのではなく、通常は衛星通信でドライバーが運転し、自律判断はそれをサポートする形になっています。
陸上無人機の隣にはこの後行われる先進個人装備システムのデモのため、実際にそれを装着した隊員さんたちにあれこれ質問。
そして最後にデモを観覧し、家路についたのでした。
初めて行きましたが、どの展示も興味深く楽しかったです。
少し会場が狭かったので、次はもう少し広くして欲しいですかね。
また次回も行きたいです。
なのでオーラルセッションを見るのは諦め、60周年記念コーナーをざっと見た後、隣で行われているポスターセッションを見学。
最初に話を聞いたのは、先日久里浜港で見学した掃海艇「えのしま」について。
「えのしま」は海上自衛隊初のFRP製掃海艇のため、船体各所に2000箇所程度センサーを設置し、公試の際に各所に掛かる応力を計測していたのですが、それと事前にシミュレーションした結果との比較が主な内容でした。
次に聞いたのが軽量戦闘車両システムについて。
軽量戦闘車両システムはインホイールモーターを用いたハイブリッド方式の装甲車で、間接射撃も可能な砲塔を装備した火砲型と、人員輸送を目的とした防護型の2タイプがコンセプトモデルとして研究されています。
インホイールモーターのお陰で車内容積に余裕ができるので、IED対策用のV字底に出来たりいいとこだらけみたいなのですが、今課題になってるのがモーターの発する熱。
今まで作られてきたインホイールモーターの車両は基本水冷式なのですが、今回はトルクと馬力が必要なため冷却が追いつかず、今のところ油冷を検討しているのだとか。
でも油冷にすると配管を設ける必要があって、インホイールモーターのメリットが半減するので痛し痒しの様です。
ポスターセッションの次に向かったのが、火砲、航空機、艦艇などの展示分野。
中に入ると中央に07式アスロックのモデルがどどーん。
奥にはSM-3 Block IIAのキネティック弾頭試作品。
ただ、中々ここら辺になると不勉強なことも多く、質問するのが一苦労。
誘導砲弾のところで幾つか質問できた位で、混んできたので退散。
隣の部屋では電子通信関連と、先進個人装備システムなどが展示されていたので、こちらであれこれ質問。
数年前に「防衛省ガンダムを開発」で有名になった先進個人装備システムですが、その後毎年改良を重ね、現在はACIES III。
東富士演習場などでバトラーと組み合わせて小隊レベルでの試験も行い、評判は上々だとか。
研究は本年度までとなっていますが、もう一回バージョンアップしたACIES IVを制作する予定だそうです。
先進個人装備システムと言うとどうしてもHMDや端末、小銃などに興味が行くのですが、先進個人装備システムはそれだけでなくこの写真で装備されている手袋以外のありとあらゆるものが範囲だそうで、特に説明されていた方が拘っていたのはインナーと靴でした。
その隣で展示されていたのが、各種ロボット。
その中でも手投げ式ロボットが目立ちます。。
タッチパネル式のリモコンで操作可能。しかし感圧式タッチパネル多いですね。
屋外では陸上無人機が展示されていました。
ジムニーを改造したこの車両。車内にドライバーの視点としてのカメラと、上部の左右に傾きを測定するためのステレオ式カメラ、中央に赤外線、そしてその左に可視光線と赤外線の双方にピークを持つカメラ(植生を見るため)、前後にレーザーセンサーを装備しています。
センサーが色いろあるため、トランク部分は処理装置で一杯。
完全自律型というのではなく、通常は衛星通信でドライバーが運転し、自律判断はそれをサポートする形になっています。
陸上無人機の隣にはこの後行われる先進個人装備システムのデモのため、実際にそれを装着した隊員さんたちにあれこれ質問。
そして最後にデモを観覧し、家路についたのでした。
初めて行きましたが、どの展示も興味深く楽しかったです。
少し会場が狭かったので、次はもう少し広くして欲しいですかね。
また次回も行きたいです。
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